インドネシア語発音の最重要ポイント!インドネシア語の調音点とは!?

Selamat pagi, siang, malam! ブルバビです!

今回はインドネシア語音声学、調音点についてです

言語は大きく分けて、音声、語、句、節、文の5つのパーツに分けることができるのですが、この調音点は『音声』を作るための要素の一つです

音声をつくる要素を理解することは、よりネイティブなインドネシア語の発音をするために欠かせないことです!しっかりマスターしていきましょう!

調音点とは?

調音点は私たちが子音を発音をするときに使う口の中のパーツを指します

人間には18箇所の調音器官と呼ばれるパーツが口全体から喉にかけてありますが、全部のパーツを使うわけではありません。

https://id.wikipedia.org/wiki/Daerah_artikulasi

母音や子音が言語間で同じでないように、発音する時に使うパーツもそれぞれの言語によって違います

調音器官は主に2種類に分けることができます

能動調音器官と受動調音器官

調音器官(発音に使う口のパーツ)は口の上の部分と下の部分で二つに分けられます

上の部分を受動調音器官 (artikulator pasif)、下の部分を能動調音器官 (artikulator aktif)と言います

https://id.wikipedia.org/wiki/Daerah_artikulasi

その名の通り、口の上の部分の受動調音器官を動かすこと難しいので、私たちは主に口の下の部分(能動調音器官)を動かして発音をしています

音を作り出す仕組みとしては、能動調音器官を受動調音器官にあてて(または近づけて)空気の通り道を狭めたり塞いだりして子音を作り出すイメージです

例えば、子音の [t] を発音するとき、能動調音器官の舌を受動調音器官の歯ぐきの後ろに接着させて空気の通り道を塞いで閉鎖を作り、接着した舌を離したときに破裂したような [t] の音が発音されます

では、発音において受動調音器官と能動調音器官どちらが大切と言えるでしょうか?

受動調音器官は超重要!

答えは意外にも受動調音器官なんです

というのも能動調音器官(主に舌)が動かせる範囲はある程度決まっていますし、例え隣の調音点を使ってしまってもさほど作られる音に影響はありません

例えば、[t] を発音するときに16番の舌端ではなく17番の舌尖を使っても音の聞こえにほとんど影響はなく、ちゃんと [t] と認識されます

ですが、受動調音器官の場合、間違った調音点で調音してしまうと変わった音が作られてしまい聞き手が音を正しく認識しづらくなってしまいます

例えば、歯茎(4または5番)を使って発音する [t] を隣の硬口蓋(7番)にあてて発音してしまうと硬口蓋音の[c]の音が作られてしまいます

例えば、tari (踊り)と発音したはずが cari(探す)と聞き取られてしまうなんてことが起こってしまうのです

なので、私たち日本人インドネシア語話者は口の下の部分(主に舌)を口の上の部分のどこに当てるかどこに近づけるべきかを意識することが正しいインドネシア語を発音する上で重要になります

インドネシア語の調音点

前のパートでは各言語使われている調音点が違うということ、そして受動調音器官(口の上の方のパーツ)が音を作る上で重要だということを説明しました

このパートではインドネシア語の発音に使われる受動調音器官を一つひとつ説明していきます

インドネシア語で唇はかなり重要な調音点の一つで多くの音を作り出すことのできる調音点です

破裂音の [p] や [b]、鼻音の [m] そして日本語にはない [f] や [v] の音を作るのにも使われます

歯茎

調音点の歯ぐきはイラストの4番あたりの少し出っ張っているところ指します

破裂音の [t] と [d]、摩擦音の [s]や [z]、ふるえ音の [r] 、接近音の [l] などがこの歯茎を使って調音されます

硬口蓋 

硬口蓋はイラストの7番あたりの口の上の硬い部分を指す調音点です

インドネシア語では langit-langit keras (langit-langit:天井、keras:硬い)と言います

破裂音では cari などの [c]、jariなどの /j/、接頭辞meny- の/ny/ がこの硬口蓋を使って発音されます

軟口蓋 

軟口蓋は硬口蓋のさらに奥にある柔らかい部分を指します

インドネシア語では langit-langit lunak (langit-langit:天井、lunak:柔らかい)と言います

破裂音では [k] や [g]、摩擦音ではkhas (特有の) やkhusus (特別の)などの/kh/が軟口蓋で調音されます

基本的にはこの4つの受動調音器官がインドネシア語の子音を発音する時に使われます

さらに細かくみていくと、後部歯茎や歯茎硬口蓋などといった調音点もあるのですが、インドネシア語の子音を発音する上ではそのような細かく分類された調音点は発音の聞こえに影響しないので意識する必要はありません

まとめ

今回はインドネシア語の発音に欠かせない重要な要素『調音点』について解説しました!

覚えるポイントは3つ

  1. 調音点とは子音を発音をするときに使う口の中のパーツ
  2. 調音点は受動調音器官と能動調音器官の2つがあるが、特に注意するべきなのは受動調音器官(口の上のパーツ)
  3. インドネシア語では主に4つ(唇、歯ぐき、硬口蓋、軟口蓋)の調音点が使われる

調音点の位置を正しく把握して発音することはよりネイティブなインドネシア語の発音に近づくためにとても重要です

ぜひ調音点を意識して発音をしてみてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました